「サプリ」第3話感想

最初にお詫びしておきたいことがあります。
24時間TVのドラマの話題のときに,なんで仁さんが出てくれないんだろうって書いちゃったんですけど...あれ,ちょっと配慮が足りませんでした。嘘かホントかはわかりませんが,仁さん,体調を崩していたという噂も聞きまして...


もしかしたら,仁さん,いろんなドラマに出たいのにうまくめぐり合えずにいるのかもしれないですよね。ファンの皆さんも,見たくて仕方ないのに我慢していらっしゃるのかもしれないですよね。
仁さんとファンの皆さま,ごめんなさい。(って言っても,ここを仁さんファンが覗いてくださっている確率は限りなく低いと思うので,もしかしたら意味ないかもしれないのですが...)


さて,頭を切り替えて「サプリ」。
ちょっと時間ができたのでネットサーフィンしてみたんですけど,今回の月9,亀ちゃんファンもそうでない人も,ネガティブな意見のオンパレードですね。
そこにさらにネガティブな意見を重ねることへの抵抗感みたいなものも感じつつ,でもやっぱり思ったことは思った通りに書いておこうと思います。


あ,これでも,第2話と第3話をあまり間をおかずに見たので,おそらく毎週きちっとオンエアをご覧の皆さまよりは,いくらかダメージが少ないのではないかと思います。
まあ,最初から,あんまり期待してなかったしね(ぼそっ)。


ものすごく長いので,隠しますね。



にしても,いろんなところで見る感想,散々だなぁ(苦笑)。
やっぱり,そうですよねぇ。ちょっとねぇ。これがどうでもいいラブコメディとかだったら,細かいことは言わないんですけどね。中途半端にリアリティを追究されちゃうとね。しかも働く女性がヒロインって言われるとね。まあ,いろいろ思うところが出てきてしまうわけですよ。全然,文字通り1ミリも共感できないって,ある意味すごいですよね。


とくに,このドラマでキーワードになっているっぽい「可愛げ」っていう言葉がよくわからないんですよね。
例えば,ミナミ。あれは,可愛げがないんじゃなくて,単に不器用なだけじゃないのか?彼女が仕事をバリバリやってるところを見たことないんで...仕事はデキるけど恋愛テクは持ち合わせてないっていうよりは,こいつ単に不器用なだけじゃん,って思ってしまう。
一般的に「可愛げのない女」は,ミズホみたいに甘えられたらいいのにと一瞬思ったりもするけれど,でも甘えちゃったら自分らしくないだろうって思って,やっぱりできないものじゃないかと思うんです。やろうとするけどできないんじゃなくて,そうすること自体を選ばない,もしくは選べない。彼女達は潜在的に,他人に依存すること,甘えることに対する恐怖感や抵抗感を持っているものだと思うから。恐怖感や抵抗感がない時点でそれは,可愛げがないのではなくて,単に不器用で甘え方を知らないだけなんだと思うんですよね。


ミナミは自分が「可愛げのない女」だとわかっていて,だからこそ,荻様に惹かれるんじゃないんですかね?つまり,ミナミは,仕事をやっている自分,自分がいいと思っている自分を荻様が認めてくれていると思っているから,彼に惹かれるんじゃないでしょうか。仕事を頑張る自分に対して,それを理解してくれていると思っていた彼氏から「もう無理だ」と言われた直後だから。
そうだとしたら,勇也に「可愛くない」って言われたときに,自分が可愛くないと言われたことに落ち込むんじゃなくて,男が結局は「可愛い女」を選ぶことに対するある種の反発と落胆を感じるんじゃないかと思うんですよね。もしくは,勇也と同じことを荻様も思ってるのか?っていう不安感みたいなものを抱くんじゃないでしょうか。面と向かって「可愛くない」と言い放った勇也に「こたえるね...」なんてつぶやいたりするだろうか。


やばい,書いていたら,だんだん怒りが増してきてしまった(苦笑)。
そりゃ,面と向かって可愛くないって言われたら,そりゃちょっとは落ち込むと思いますよ。喜ぶやつはいないでしょう。でも,それで言葉が続かないっていうんじゃ,単なる「ダメ女」じゃないか。自分が日頃「可愛くない」って言われ続けてるもんでね,ミナミには,あそこで勇也に言われたくらいで凹んで引き下がってもらっちゃ困るんですよね(極私的意見)。


うーん,それとも,社内で大人気の荻様がもしかしたら自分に気があるかも?って思っちゃって,勝手に舞い上がってるだけなのかなぁ。だとしたら,それってミナミが恋愛にオクテなだけですよね。あれこれ痛い目にあって,それで目が覚めるんだろうか。そして,実は最初からそばにいて「かまってビーム」を出しまくっていた勇也のことを好きになるんだろうか。


...あんまり面白い話じゃないよ,それ(爆)。少なくとも,バリバリのキャリアウーマンをヒロインにして書く必要はないですよね。


ミズホはミズホで,「可愛げがある」んじゃなくて,単に不誠実なだけのように思えるんですけど...


勇也も,どういうやつなのか,イマイチわかんないんですよね。職場にああいう歳下がいたとして,惚れるかなぁ。気になってお世話はしちゃうかもしれないけど,10年後に立派になった彼と一緒に仕事をしていたいって思うかなぁ。そもそも,勇也が立派になりそうってどこで判断してるんだろう?うーん,私に男を見る目がないだけか(否定できないところが情けない)。
まあ勇也のわからなさもさることながら,荻様のどこがカッコいいのか全然わからない(もし同僚だったとしても荻様には堕ちない自信がある)。頼みの綱の今岡さんもイマイチカッコよくない。いや,裏ではかっこ悪いところもあって良いんですけど,仕事はできるっていうところがイマイチ上手く書けていないので,全体としてタダのダメオヤジじゃないのか,という気分になってしまうんですよね。
共感できない女性陣に魅力的とは言えない男性陣。見事な揃い踏み。これのどこが,働く女性にとっての理想郷なんだろう?


そうそう,なんと言っても第3話最大の衝撃は,すでになつきちゃんと勇也が仲良くなっちゃってたこと! 二人のファンとしては,彼らがどうやって仲良くなっていくのかというそのプロセスに興味があったわけです。
だって,なつきちゃんは実の父親に対して敬語を使うくらい警戒心バリバリの子なんですよ?
復讐のために家にいる,とかさらっと言っちゃうようなマセガキなんですよ?
なんで勇也とはあっという間に仲良くなっちゃうのさ。そこになんかがあるから,二人は仲良くなるわけでしょう?
それを見せてくれなきゃダメじゃん!!!!!!


ただ,第3話では,ソフトクリームキティ?のぬいぐるみを持ってミナミにかまってもらおうと頑張る勇也を見て,思わず許しかかっちゃったんですよね(笑)。あれには,思わず頬が緩んでしまった。亀ちゃん,可愛いよ!(勇也じゃないところがミソ。爆)
今岡家でのやり取りも亀ちゃんの素が出てる感じでよかったですね。今岡さんの「アナタの言っているアレが理解できません」っていう返しも面白かったし。でも,そういう勇也の可愛さやお茶目さが,ドラマ全体に何の影響も及ぼしてないんですよね...そこが致命的。
佐藤浩市さんも亀ちゃんも熱演なだけに,日に日に魅力的なキャラでなくなっていく今岡さんと勇也を見ていると,なんだか泣けてきます。