「たったひとつの恋」第1話 あらためて感想

思いっきりタイミングがずれていますが,ようやく「たったひとつの恋」を見直しました。
やっぱり何度見てもきれいですよね。切ない話だったり,社会的な弱者の悲哀みたいなのがちりばめられていたりするので,当然,無邪気に楽しむという雰囲気にはならないんですが,第1話に関して言うなら,穏やかな気持ちになれました。ゆったりとした時間が流れている感じがして。


設定が気にくわないからか(ステレオタイプ過ぎて...),全体のトーンについてはやや難ありな点もあるし,ここ力入ってるんだろうなと思う場面に限って好きじゃなかったりします(プールに落ちるところとか,最初の「20歳の頃の恋なのかもしれない」,最後の「逃れられない」とかといった亀ちゃんのナレーションとか)。菜緒も言ってましたけど,弘人がどういうやつなのか,まだよくわからない部分もあるし。ラブストーリーでも群像劇なら,周囲の状況を丁寧に描いても悪いことないと思うんですよね。もうちょい回が進んでみないとピンと来ない部分も多いのかなと思います。


でも,弘人のセリフやふとした表情は,とっても印象に残るんですよね。「勘弁してよ」とか,「大丈夫?」とか。「彼女といると,探し物ばかりしているんだ」とか。
プールに落ちるところは,見てるこっちが恥ずかしいよって思いましたけど,あの後コンタクトを探すところでは弘人に堕ちても不思議はないと思いました(単純なんです,えぇ)。だって「薄いブルー」ですよ?水の中ですよ?見つかるわけないじゃん。探してくれるなんて,ありえねぇって感じですよ。優しいじゃん,弘人。
亀ちゃんも,ふと優しかったり,ふと強がったり,少し悲しそうだったり...といういろんな表情を見せてくれてましたね。ホント,カッコいいよ,亀ちゃん(感涙)。


見終わって,なぜか少し優しい気持ちになれました。