「野ブタ。をプロデュース」第9話

前回までがかなりグイグイこちらの心の中まで攻め込んで来る感じだったので,今回はちょっとほっとするというか,あれっと思うくらい,攻め込まれなかった感じ。


やっぱりかっこいいのは,彰だなぁ。
なんていうか,ヘタレキャラ・トンデモキャラっぽく見せかけてるんだけど,要所要所はキッチリ決めている感じがして。
最初から最後まで,一番描き方が丁寧でキャラが全然ぶれてないのが彰のように思います。
今回も,かすみとやり取りするところはかっこよかったです。


修二というか亀ちゃんに関しては,かすみが家に来ちゃって「こいつ,怖い...」って思うところの表情がうまかったですね。
本当におびえている感じが出ていて。
でもそれだけに,かすみはあれだけで終わっちゃうのか...という感じが強くなっちゃったような気もします。
前振りが長すぎたというか。
まあ,最後救われたからよかったのかな。


あとは,修二がみんなにお願いをするところも,なんだかクラスメートがあっさり許したっていう感じがしちゃって,ちょっと拍子抜けでした。
タニの笑顔なんかすごくよかったんですけど,それを向けられた修二の気持ちっていうのがよくわからなかったというか。
10回しかないし,ある程度仕方がないと思うんですけど,クラスメートの描き方は難しいですね。


あとねぇ,まりこ。
まりこの経験が生きてきたという意味では,すごくいい使い方をしてもらってるんですけどね。
最後修二が「やりなおそうかな」って言ったとき,「え?まりこと?」などと勝手に思ってしまいましたです。
まりこには幸せになってもらいたいんだけどなぁ。


ところで,少しためらいがちにしゃべる修二というか亀ちゃんって,ドラマやってるときの木村くんに似てるような気がしませんか?


ラストシーンが予測できたというか,原作と同じようなシチュエーションを使うんだけど,全然違う終わり方にするような気がしてきました。