Live of KAT-TUN "Real Face" 名古屋公演(1)アリーナ席から見える風景

4月4日(火)18:00〜,4月5日(水)14:00〜の2ステ参加してきました。すでにご報告したとおり,1日目はアリーナ席,2日目はスタンド席だったので,見え方は全く違っていて,それぞれ印象もかなり違います。なので,ライブもMCもそれぞれ何回かに分けてご報告しますね。
一回目は4日(火)第2部公演のライブの様子です。



同じコンサートでも
東京ドームのときの大混乱が脳裏に焼きついていたことと,パンフをどうしても手に入れたかったのとで,入場開始よりかなり早いタイミングで会場入り。それでもすでに1部を観終えた観客が駅方向に戻り始めるタイミングとぶつかって,ホール周辺はかなりの人だかりだ。
ところが,驚いたことにグッズ売場は空いていた。まったく信じられないほどに空いていた。売り場の女性が,パンフいかがですか〜,などとのんきに声を出している。


...ありえない。ドームコンのあの喧騒は一体なんだったんだろう?


入場時も,やはりあっという間だった。アリーナ席に入る列はかなり長いように見えたのに,最後尾に並んだと思ったら,もう中に入っていた。荷物チェックも一通りクリアしたにも関わらず,だ。
開演までまだ30分近くあるのに,あとは席に着くだけになってしまった。私は一人で何かをするのが苦にならないタイプなので,ほとんどの場合は一人でいることを楽しんでいるのだけど,こういうときだけはちょっと不便だなと思う。読みかけの本は他の荷物の中に置いてきちゃったし,携帯のKAT-TUNサイトも全部チェックし終えちゃってるし,仁くんのMANUALも更新まだだし。仕方ない,座席についてぼーっとしてますか。


キーワードは「至近距離」
アリーナ席の入口のところに座席表が張り出してある。どこもかしこも空いていたホールだが,さすがに座席表の前は混雑していたので,だいたいこのあたりというのだけ確認して中に入る。座席番号を確認して行ってみると...


えーーーーーっ!!!!
メインステージ,目の前なんですけど!


明らかに,近すぎ。まいったな...“この位置でノリ悪かったらキツいよなぁ”と心配になる(アンタはどこまでネガティブなのか)。


それはさておき,初めて至近距離で見るメインステージはすごくカッコいい。天井までそそり立つ壁とスクリーン。ブラック&シルバーを基調としたシンプルな作りだけれど,ここで6人揃って踊ってくれたらさぞかしカッコいいだろうなと思う。


そして特別な時間が始まる
18:00を少し回った頃,会場の照明が落ちて大歓声。私は背が低い方なので,アリーナ席で前の席の人に立たれてしまうと実は少しきついのだけど,今回は,隣りの人がすごくいい人で,通路側に詰めてくれた上に私のことも呼んでくれたので,見える位置に立つことができた(その場でちゃんとお礼を言えなかったのですが...ありがとうございました!)。


オープニングはドームコン同様,"Real Face"。曲が始まる前に一人ずつ登場するのだけど,仁くんのサングラスが非常に印象的だった。いつも不思議に思う。仁くんの,あの存在感って,いったいどこから来るんだろう。“かっこいい”の一言では表しきれない,というより,言葉にすることをあきらめざるを得ないような,あの圧倒的な存在感。


その後メンバー紹介などをはさみながら,オリジナル曲メドレーが続く。
何と言っても圧巻なのはムービングステージで,メンバーがステージの縁に立つと,アリーナ席の観客と目が合わないわけがないという感じの至近距離。歌うときは中央でやや上を向いて歌って,自分が歌うパートでないところや間奏部分では,ステージの縁からアリーナ席を見下ろしてくれる。彼らの細かい表情を肉眼でとらえることができる,というのが,すごく幸せなことに思えて,ムービングステージに感謝した。


正直に言うことを許されるなら,昨夏,このムービングステージを嵐が初めて使ったというのを聞いたとき,頭に浮かんだ言葉は「邪道」だった。透明なステージで客席の上を動くって? ステージは動かなくていいし,ガラス越しに姿を見上げたってありがたくないだろう。
今回も,ムービングステージの真下の席だったら,きっとこの印象は変わらなかっただろうと思う。そして,彼らのパフォーマンスを楽しむという目的からすれば,やはりあのステージはありがたくない。ムービングステージ上で繰り広げられるパフォーマンスは,ステージに近い席であればあるほど見えづらくなるからだ。すぐ近くで踊ったり歌ったりしているのに,結局スクリーンに頼らざるを得なくて,もどかしかったり,印象が薄くなってしまったりする。
しかし,幸運にも,私の座席はステージの真下ではなかった。そして,彼らのリアルな表情をスクリーンを通さずに観られるということは,予想以上に貴重な体験だった。たとえパフォーマンスで見づらいところがあったとしても。たとえ全体の印象が薄れてしまったとしても。スクリーンを通して観たものは記憶にとどまりにくいが,至近距離で観た彼らの表情は,時間が経っても目を閉じさえすれば思い出せる。


リアルな彼らを実感するとき
亀ちゃんや聖は,あまり手を振らずに,ステージが動くのに合わせてずーっと視線を動かしていく。すごく丁寧にアリーナ席に視線を送るので,おそらくムービングステージに近いブロックにいたアリーナ席の観客は全員亀ちゃんと聖と目が合ったような気になっているはずだ。
聖がすごく丁寧に客席を見てくれるのはDBsで経験済みだったけれど,コンサートでもその印象は変わらない。聖は生で見ると本当にカッコいい!興奮して思わず手を振りまくってしまったら,聖に苦笑いされてしまった(ような気がする...思い過ごしだと信じたい)。


亀ちゃんと目が合ったら緊張のあまり目を逸らしてしまうのではと思っていたけれど,実際にそうなってみると“ちゃんと見ていたい!”という気持ちのほうが勝つものらしい。これ以上ないくらい真剣に見つめてしまった。今までスクリーンを通して見るものだと思っていた亀ちゃんのクールな表情が,口元だけでかすかに笑うあの印象的な表情が,すぐ目の前にあるのがすごく不思議だった。亀ちゃんはファンと目を合わせるのが上手いと聞いていたけど,本当にそうだと思う。
言わずもがなのことを一言だけ。
至近距離で見るリアルな亀梨和也は,最高です。


ゆっちは,今俺はそっち方向を見てるぞ〜というのをアピールしながら,何度も頷きながら,ピンポイントに手を振っていく。でもそのポイント数が驚くほど多くて,とにかく丁寧だ。本当に優しい人なんだなぁと感心してしまう。
じゅんのは,終始ニコニコして,少しオーバーアクション気味に手を振っている。背が高いせいで,ステージ上に立つと少し顔が遠い(笑)。少し腰をかがめ気味にして,覗き込むようにしてファンに応える姿が印象的だった。
日頃と印象が違ったのは上ぼと仁くん。DBsのときにファンから顔を背けるようにしていた上ぼが笑ってる!ファンと目を合わせて手を振ってる!仁くんも,すごくやわらかい笑顔でアリーナ席を見下ろしている。二人とも笑顔がすごくナチュラルで,本当にコンサートが好きなんだなと思った。そして,あの二人の笑顔を見ていたら,コンサートって良いな,と心から思った。