「サプリ」第6話 感想

マスコミ論はいいんだよ,まずは「サプリ」の感想だろ!


という声が聴こえてきたような,きていないような(爆)。
「サプリ」における勇也のチュー並みにネタをひっぱっている感のある本ブログですが,ようやく本題に戻ってまいりました。


まずは,ラスト。ひっぱるね〜,ホント。だって,寸止めでしょ?(チューしてなかったよね?)
同情でチューされるのって,どうなんだろ。私がユリなら嬉しくないけどなぁ。あ,この考え方が可愛げがないのか(爆)。それに,あそこでチューに持ってっちゃう勇也ってどうなんでしょう。優しいだけの男はダメなのよん。もしかしたら,これも可愛げがない考え方?(爆)


でもって,さらにびっくりなのは予告編。いよいよ来るべき時が来たわけですよ。今度こそ,明確にしてましたよね。でも,下手とか上手いとか,もはや全部超越してますよね。ほとんど体当たり。歯のあたる音がしそう。あれは痛いよ(余計なお世話だけど)。
ムードとかそういうのってないのか?「サプリ」って恋愛ドラマじゃなかったのか?
まあ,亀ちゃんの初チューは好きな相手としてくれなきゃイヤだ!(ちょっと違うけど)と思っていたので,ミナミ相手っていうのはめでたいんじゃないでしょうか。とりあえず,そういうことにしておきたい。


..といきなりキャラ変更して,チューチュー言ってしまいましたが(日頃の私からすれば,こういうネタ自体アリエナイ),ま,そういう話だしね。6話目にもなると,慣れてくるというか,ようやくわかってくるというか...


ここまで来ると,硬い感想を書いている自分がほとんどバカにしか見えなくなってきてます。こんな感想でも,書くのにはそれなりに時間をかけてるんですけどね。
ヒロインのキャラがわからないとか,ストーリーに一貫性がないとか,文句を言い出すとキリがないけど,亀ちゃんが出ているドラマにあまり文句は言いたくないし。亀ちゃんが孤軍奮闘しているのは勇也の登場シーンから伝わってくるから,感想を書かないっていうのもイヤだし,と言って他の俳優さんに対する文句ばっかり書くのもどうかと思うし。
たかがドラマの感想に,とてつもなく神経をすり減らしている感があって,よけいバカらしくなってくるんですよね。


というわけで,できる限り冷静に,これまでの総括を。
私は,このドラマを「勇也目線」で見ようと思って見始めたわけですが,それではどうしようもないことがいくつか出てきちゃってます。そこが最大の問題。つまり,勇也にも感情移入できないんですよね。


ミナミが荻サマを好きになる理由は,何となくわかりました。不器用だったり,自分にコンプレックスを持っていると,いわゆる「デキる人」に憧れる瞬間があるから。そういう時って,男女関わらず,前しか見ていないと思うんですよね。(そういう人が,全部持ってるけど可愛げだけがない女なのかどうかは,この際度外視することにします)


ただ,わからないのは,そのときの勇也とかユリの気持ち。これは,私の限界でもあるんですが。
勇也が「気づけよ」ってつぶやく気持ちは,わからないでもない。前しか見てなくて,自分にコンプレックスも持っていて,いつでも何となく焦っていて...だけど,実はアンタはすごい人なんだよ,ちょっと横を見たら,アンタのこと今のままで十分だって思ってるヤツだっているんだよ,そのことに気づけよ,っていうね。でも,男の人って,そういう女性を好きになったりするんだろうか。そこがわからない。ねぇ,勇也。キミはなんでミナミのことが好きなの?


私の周りでは,バリバリ仕事してる女性は敬遠される傾向にあります。だって,男性にしてみたら,ライバルですもん。仕事をしてて,でも男性にも好かれるのは,ミズホみたいなタイプのほうだと思うんだけどなぁ。仕事も出来るけど,自分には仕事しかないなんて思ってない,だからどこか余裕がある...っていう人。だけど,勇也は最初っからミナミ一筋なわけですよね。さきほど「わからないでもない」と書いたように,現在の勇也の複雑な気分はある程度わかりやすく描けていると思います。でも肝心のきっかけがわからないので,やっぱり勇也に共感できない。


仕事をしている女性(で,ミナミみたいに前しか見ていなくて,いつもどっか焦ってる人)にしてみれば,勇也がミナミに惹かれれば惹かれるほど勇気をもらえるはずなんですよね,ホントは。こういう私でも好きになってくれる歳下の男の子がいるかも!って思えるわけだから。でも,ミナミのキャラにイマイチ共感できなかったり,勇也がミナミにひかれた理由がイマイチわからなかったりするんで,「うちら,実際にはそんな好かれてないよね?」みたいな感じになっちゃう気がします。妄想のしようがないんですよ。


働く女性にしてみれば,亀ちゃんみたいなキュートな歳下の男の子に憧れてもらえる絶好のチャンスなのにね!妄想さえも許されないって,なんだか悲しい。


勇也がわからない,という書き方をしましたけど,これはやっぱり亀ちゃんのせいではなくてヒロインに説得力がないっていうことなんだろうと思います。
美咲さんって,本当に表情とか声のトーンがいつでも一定ですよね。びっくりしたときも,笑ったときも,落ち込んでいるときも,ずっと一緒。だから,脇役がそれなりに回りだしている中で,ミナミの感情表現だけはどうしてもセリフとかナレーションで「文字」表現しなければいけない。だから,どうしてもくどくなる。ミナミの感情を描くのに膨大なシーンを使ってしまっているせいで,勇也の描き方が決定的に足りなくなる...
もう一つ,キャラ設定がどうにもまずい。申し訳ないですけど,ミナミみたいな同僚がいたら,私ならとっくに締め上げてます。甘すぎる。あれで仕事が生きがいですなんて言われたら,「マイボス」のカズじゃないですけど「二度殺す」って感じですよ。いくら劇中で他の登場人物に憧れてもらえたとしても,視聴者の中の同じ境遇の人に共感してもらえないヒロインって,どうなんだろう。本当は,このヒロインなら勇也じゃなくたって惚れるよね!っていう説得力が必要だと思うんですよね。“anego”の奈央子には,それがあったと思う。


もう一つ。「主人公が仕事をしてそうに見えない」という批判が多かったことを反省したのか,最近業界の話が多いですよね。それにイマイチついていけないんです。例えば,カレー試食会のときに,みんながコピーを口々に言いますよね。聞いている人たちが「おぉ」って言ってましたけど,あれ,ホントに「おぉ」なんですか?
でもって,勇也のコピー案も,なんであんなにみんなが感心するのかがわからない。バイトでやる気レスオーラを出しまくってた勇也がとりあえず見られるものを持ってきたっていうのがすごいのか?...でも,仕事ってそんな甘いもんじゃないんじゃない?コピー案が「あ,これ使えるじゃん」っていうもので初めて「お前,けっこうやるな」って話になるわけですよね。あの業界で働いている人にしてみれば,そうそう,そうなんだよって思うのかもしれないんですけど...大方の人には理解しにくい話じゃないかと思うんですよね。


そんなわけで,勇也の成長度合いを実感することができない...
これが,叫びだしたくなるくらい,致命的。
あ,ただ,ミナミがダメ出ししたのを「ちょっと嬉しい」って思う勇也の気持ちには共感できました。それなりに頑張った作業に対して,憧れている人がコメントをくれるのって,嬉しいものですからね。


あと3話(4話?)ですか。無事終わってくれるといいのですけれど。