「サプリ」第10話 感想

私,自分にできないことをしてくれる人って大好きです。手が届かないところにあるものを取ってくれたり,日曜大工してくれたり,家の中に入り込んだ虫を退治してくれたりする人。だから,今日の勇也は,最初っからど真ん中ストライクでした(笑)。
いろいろお願いして,自分は他のことをやってるミナミには,軽く「おいおい」って思ったりもしましたけど...(もごもご)。私だったら,隣りで「すごーい。こんなこともできるんだ〜」ってピーピー騒いでるな,きっと(逆にウザい)。


このところ若干弱っているせいか,会社で勇也がミナミと目が合うたびにニコって笑いかけるのを見て,私もああいう後輩欲しい〜っとテレビの前でジタバタ。あんなかわいい後輩が書類を渡してニコっとしてくれた日には,仕事もバンバンはかどるってもんですよ。いつぞやのラブラブビーム出しまくりの勇也ではなくて,少し抑え気味というかさりげないのがいいんです(注文が多くてスミマセン)。


それだけに,今日はミナミのプレゼン失敗も勇也の面接失敗も,身につまされるというか,自分が失敗したみたいな気分になっちゃいました。
勝ちパターンっていうほど勝ててるわけじゃないけど,仕事を何年かやっていると何となく無難に乗り切るコツみたいなのは身についちゃうんですよね。大きな失敗はしない代わりに,心に響くようなこともやれなくなる。「とりあえず失敗はしなかった」「悪くはないけどね」という結果が多くなってくる気がする。
勇也も「なんか俺やれるかも」「仕事頑張れるかも」って思った矢先に,もっとずっと根本的なところでダメだしされちゃうわけですよね。あの社会性云々っていう指摘自体が合っているかどうかは別として,少し調子に乗りかけたときに,ガツンとやられちゃうことって確かにあると思うんですよね。で,自分でもうっすらと心当たりがあるから,言い返せなかったりする。周りに怒りをぶつけようにも,あまりに筋違いで,それもできない。周りだって,それくらいは急に聞かれても答えられるだろうって思っているから,事前にわざわざ答えを仕込んだりしないですもんね。付け焼刃だと,ああいうところでそつなくこなせない。大したことない課題なのに,クリアできない。
今日の二人のパターンって,仕事をやっている人だったら(もしかしたらそうでない人も)一度は経験していることなんじゃないかなという気がしました。なんか,ようやくしっくりきた感じ。


なんですけど,今,自分も仕事でテンパリ気味なので,他人が失敗したり人生の厳しさを感じてるのを見ちゃうと,フィクションだとわかっていても,何だかしんどいなぁって思っちゃいます。仕事の延長線上って感じがして。ワガママなんですけど。ココまで来たら,もう細かいことは言わないから,ミナミも勇也も幸せになって終わってね。


あ,そうそう,勇也のスーツ姿,ステキでしたね。試着で,ミナミが「あ,それ似合ってる」って言ったとき,七五三状態(上が紺で,下がグレー)だったでしょ?一瞬,どうしようかと思っちゃいました。いや,それは似合ってないって!みたいな(笑)。当日,ちゃんと紺の上下でキメてくれてよかったです。あと,ネクタイも亀ちゃんならピンクがいいんじゃないかなって思ったけど,ライトブルーもステキでしたね。とっても映えてました。紙袋を胸に抱えて部屋に入るあたりは,初々しいというか何だかかわいくて,やっぱり勇也は勇也だよねと思ったりもして。


最後は,びっくりな行動に出てましたけど,大人になろうと努力する人ってステキだと思います。おそらくこのドラマを見出して初めて,心から“頑張れ,勇也”って思いました。