それでもオリジナル曲を歌い続けること

日頃,分刻みに近い生活を送っている。そういう身にとって「1ヶ月」という時間は,実は途方もなく長い。1ヶ月前の出来事は,はるか昔の話であるかのように感じられてしまうことさえある。
でも,そんなに果てしない時間を経たにも関わらず,いまだに慣れることができないものも,ある。
ふとしたときにに感じる,表現しようのない喪失感。


例えば,「ウタワラ」で亀ちゃんが一人で歌う「ハルカナ約束」を聴いたとき。


ただただ,悲しくて寂しい。オリジナル曲を無理に歌わなくてもいいんじゃないか?とさえ感じてしまったりする。


でも,一晩経って,少し考えが変わった。
ウタワラ」では,みんながバラバラにロケをする。11月に入ってからは,とうとうスタジオに5人揃うこともなくなった。もちろん,5人揃えば揃ったで,いろいろ思ってしまうことはあるはずで,それを考えれば,今のやり方は最善のものなのだろうと思う。


でもやっぱり,あそこで映し出されているのは,亀梨和也であり,田口淳之介であり,田中聖であり,上田竜也であり,中丸雄一でしかない。少なくとも,KAT-TUNではない。


だとしたら,やっぱり歌うときは彼らのオリジナル曲でなくちゃダメなんじゃないだろうか。そうでないと,彼らは最後までソロとして存在し続けることになってしまうから。
KAT-TUNKAT-TUNであるために,オリジナル曲を歌い続けなければならないのだと思う。たとえ,それがどんなに不完全な状態であったとしても。
だから,私もオリジナル曲を期待しようと思う。そして,頭の中にすっかり出来上がっているイメージを大切にしながら,同時に,いつもと違うハーモニーを聴いて感じるある種の違和感をも心に刻みながら,彼らのオリジナル曲を聴いていこうと思う。