足し算の美学に勇気づけられる

今日,少し余裕があったので,もうだいぶ古いMステの映像(「FREEZE〜青天の霹靂」をメドレーでやったやつ)とか昨年のライブのDVDを少しだけ見てみたりしました。
本当はもっと新しい映像を見られれば良かったんですけど,そこまでの余裕はなくて...


やっぱり歌って踊ってるロクーンっていいよね,と再確認したのはもちろんなんですけど,仁さんの踊っている姿,流暢な英語で煽っている姿を見て,なぜだかとても背筋の伸びる思いがしたんですよね。人ってカッコよくあらねばならない,という思いを強くしたというか。


私の中の仁さん評は,脱力してても不機嫌でも,とにかくムダにカッコいい,腹が立つほどカッコいい,だったので,仁さんの姿を見て背筋が伸びるなんてなんだかとても意外なのだけれど,でも確かにそう思ったんですよ。


ここのところ,小さいことから大きいことまで何をやってもなかなか思い通りに進まなくて,しかもジタバタしている自分はびっくりするほどダサく見えるだろうことは,自分でもよくわかっていて,正直なところやる気が出ないというか人生を投げ出したい気分というか,だいぶネガティブな毎日を送りがちだったのですが,ライブの仁さんを見ていたら,それじゃダメなんだよ,もっと頑張らなきゃ,という気分になれました。


あくまでも個人的な感覚ですけど,あのライブのときの仁さんってほとんど神懸かってたと思うんです。「本気出したらすごいだろうと思ってはいたし,いろんなところで言っても来たけどさ,いや,これ,ヤバいって..(!)」みたいな感じ。もうライブでは最初から堕ちていたというか,「まいりました」状態だったわけですが,それっておそらく,仁さんが極めて積極的にパフォーマンスしていたからだろうという気がします。これまでは引き算の美学だったり,素材だけで勝負する美学を貫いてきた仁さんが初めて「足し算」でも美学を貫けるということを示してみせたから,というか。


生で見ているときは,美しさに圧倒されて「カッコいいなぁ」とため息をつくばかりだったけれど,映像を少し引いて見てみると,勇気づけられるというか,私も頑張らなきゃ,という気にさせられる気がしました。
積極的な姿勢って,美しいだけでなく,勇気づけてくれるものでもあるんだな,なんて考えたりもしました。


あとは,前回のライブではすっかり引き算の美学にシフトしてしまっていた亀ちゃんが,もう一度足し算の美学に目覚めてくれることを祈りつつ...(足し算の美学って,実は亀ちゃんの専売特許だったような気もするし)
"HELL,NO"の仁亀ハモリみたいなのが,今度のライブでも見られるといいなぁと思います。何回見ても鳥肌立つんだよなぁ,あれ。